【空知エリア①月形】ゴールデンカムイスタンプラリー

HOKKAIDO LOVE (6日間道内特急乗り放題)切符、なんとしても2倍の金額の元をとるのだ!と行ってきたのは空知エリア。

空知エリアのチェックインポイントは

・月形樺戸博物館

夕張市石炭博物館

ですが、この2つは距離にして60kmほど、電車やバスでの行き来は難しく車で1時間20分ほどの距離となっており、公共交通機関で巡礼している筆者は同日に行くことは難しく今回は月形樺戸博物館のみとしました。いつか時間がある時に夕張にもぜひ行ってみたいです。

 

※2021/10 夕張↓

【空知エリア②夕張】ゴールデンカムイスタンプラリー - デコポンの聖地巡礼日記

 

月形樺戸博物館は以前は札沼線石狩月形駅から徒歩で行けたのですが、札沼線は2020年5月に廃線となりました。よって途中まで電車で行きそこからバスとなります。

月形町の公共交通で調べると以下のバスがありました。

http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/6995.htm (月形町HP)

筆者はHOKKAIDO LOVEの切符を使いたかったのでJR岩見沢駅まで特急で行きそこから中央バス月形線を利用。

しかし岩見沢駅発 月形駅行きが8:40の次がなんと12:05…しかも戻りは13:00までなく。月形町に4時間近く滞在することに。

しかも6日間でHOKKAIDO LOVEフリーパスの2倍の元を取ろうと頑張ったので仕事の休みは全て聖地巡礼、行きの電車からかなりの乗り物酔い…月形行きのバスは岩見沢から40分、途中で降りたら4時間バス来ない、周りは畑しかない…必死に耐え9:20に「月形役場」で下車、開館時間は9:30のため横にある月形町役場の前でぐったりした不審者になりながら待ちました。

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月形樺戸博物館 旧樺戸集治監本庁舎

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受付にある野田先生の色紙。

入館料を払う時に帰りのバスまで4時間近くあることを話すと近くのお店や駅前のお店について教えてくれました。

しかし月形樺戸博物館は館内写真撮影禁止。他の方のブログを見ると何カ所かOKな場所があったようです。行かれる方は受付で確認されるとよいと思います。

ここでは博物館 網走監獄と同様の幕末からの北海道での監獄の歴史についてかなり詳しく資料なども展示されていました。

 

明治維新後、日本が欧米列強と肩を並べるために北海道の資源が必要だったこと、そしてロシアからの脅威に備えるために開拓が急務とされた時代。北海道の開拓と言えば「移住民開拓」や「屯田兵開拓」にスポットが当てられがちですが囚徒による開拓、いわゆる「監獄開拓」により、移住民や屯田兵が入植できる基盤を作ってきたことについてもっと注目されてもよいのでは?そんなことを考えさせてくれる博物館でした。

 

立地調査の段階から初代の典獄(監獄長)となるまで、北海道の集治監立ち上げに深く関わったのは、福岡藩出身で内務官僚だった月形潔(1847~1894)。「月形村」の地名はこの月形潔から名をとったものです。

ちなみに「樺戸」という地名はアイヌ語の「カパト」に由来。その実はアイヌの人々の大切な食料であり、また漢方薬としても使われていました。

【オホーツクエリア③】ゴールデンカムイスタンプラリー - デコポンの聖地巡礼日記でも登場した金子堅太郎や伊藤博文らの主張にあるように「囚徒らは道徳にそむいている悪党であるから、懲罰として苦役させれば工事が安く上がり、たとえ死んでも監獄費の節約になり、一挙両得である」と考えられていたため囚徒達は全道基幹道路の開削に動員されていきます。

1881(明治14)年9月3日、樺戸集治監が開庁。

現在の国道12号の前身となる上川仮道路の開削を命じられた1886年、空知集治監と釧路集治監との共同で数多くの犠牲者を出した開削が進められました。この上川道路が出来た後さらに北見峠から網走への開削が進められ、そこでは釧路集治監分監として設置された網走囚徒外役所(網走監獄)の囚徒が動員されました。

全217kmにも及ぶこの道路のおかげで上川地方や北見、網走への屯田兵の入植が進んだのです。今日の北海道の礎を築いたのは、まさに樺戸をはじめとした集治監の人々だったのです。

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初代典獄 月形潔

館内では主に月形から当別への道路工事について様々な展示を見ることが出来ます。月形潔や海賀直常らが月形を調査した際の報告書も多数展示されています。また熊岸長庵のモデルとなった藤田組贋札事件の犯人とされた熊坂長庵や伝説の脱獄囚、五寸釘寅吉に関する展示もありました。

博物館は「旧樺戸集治監本庁舎」「博物館本館」「農業研修館」 に分かれており農業研修館では月形の農業の歴史を見ることが出来ます。

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農業研修館

全部まわってだいたい2時間くらい。まだまだ時間があったので若干バス酔いも残っていたけど地元のお米を使った有名なオムライス、食べないで帰るなんてあり得ない、と受付の方に教えてもらったお店「ポポット」さんへ。

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オムライスが有名なポポットさん。

博物館から歩いて10分弱。ちょうどお昼の時間だったので観光客だけでなく地元の人もたくさん来てあっという間に満席になりました。オムライスめちゃヒンナでした~

昼食後、それでも時間が余ったので廃線になった札沼線の「石狩月形」駅へ。

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まだ中の待合にも入れるようになっていました。

国道275号線を超えて「皆楽公園」へ。近くに銭湯もありました。

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キャンプ場もある公園だがコロナの関係か人もまばら。

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月形温泉「ゆりかご」

博物館前に戻り、13時発のバスを待つ。江戸貝くんのARでパシャリ。

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4時間弱の滞在でしたが博物館もじっくり見れて美味しいご飯も食べれてちょうどよいタイムスケジュールでした。もう少し後のバスで帰るなら温泉に行くのもありかも。

夕張市石炭博物館もいつかぜひ行きたいです。